ありがとうのページ (平成22年度 2010年4月〜2011年3月)
3/5(日) 源流人会春のつどい
 源流人会のみんなで集まって、ちょっと遅いけれども新年会をしました。しかし、働かざるもの食うべからず、よりお腹を空かせるために、炭焼きしたり、薪割りしたり、もちろん昼食の準備も。いろいろ作業した後は本当にお腹ぺこぺこで、たくさんあったご飯もぺろりと完食です。最後は景品争奪戦ゲームで大いに盛り上がりました。
3月 源流のひな祭
 3/3(木)〜4/4(日)、正面玄関内に展示しています。雛祭りも雛人形も普通に飾るだけではおもしろくない!ということで、青々とした竹でひな壇を組みました。川上村の森林のうち約3分の2はスギ・ヒノキの人工林ですが、竹林も少しくらいあるんですよ。
2/24(木) 両生類調査
 両生・は虫類の専門家で、奈良県版レッドデータブックの共同執筆者の井手泉さんらによる、ナガレタゴガエルの生態調査が行われ、当館スタッフも同行しました。ナガレタゴガエルは日本に生息するカエルの中では大変めずらしい渓流の水中で繁殖するカエルで、川上村の源流を代表する生き物とも言えます。この日の水温は5.5℃。手を入れると一瞬でかじかんでしまうような冷たさの中、淵の底でじっとメスを待つオスの姿があちらこちらで観察されました。抱接というオスがメスに抱きつく繁殖行動も、わずかながら見られました。本格的な恋のシーズンはもう少し先のようでしたが、確実に春がやってきていることを実感しました。
1/30(日) もりみず探検隊「御船の滝氷瀑ツアー」
 今年こそは!その願いがようやく叶いました。朝から雪のちらつくある意味いい天気です。降り積もった雪に足下をとられながら登りきった先で、見事な氷瀑が見られました。
1月 門杉
 12/28(日)〜2011年1/15(土)、正面玄関へと至る階段前に「門杉(かどすぎ)」を展示しています。本来、松を主にした門松ですが、川上村は吉野杉の産地ということで、杉を主に「門杉」としました。また、この門杉は先日まで展示していた水源地の森クリスマスツリーの常緑広葉樹、ツクバネガシ、サカキ、ヒサカキ、ヤブツバキ、アセビ、ソヨゴ、ヒイラギを再利用しています。他に、ユズリハ、センリョウ、ナンテンなど縁起が良いとされるものを飾りました。約3mの大きさがあります。
12月 水源地の森クリスマスツリー
 12/12(日)〜25(土)、正面玄関前広場に杣人のかかしと「吉野川源流−水源地の森」を再現したクリスマスツリーを展示しています。川上村に育つ常緑広葉樹、ツクバネガシ、サカキ、ヒサカキ、ヤブツバキ、アセビ、ソヨゴ、ヒイラギの7本の木を使用しています。また、年末にはこのクリスマスツリーを再利用し、門松を作ります。
12/4(土)〜5(日) 神戸夙川学院大学
 神戸夙川学院大学観光文化学部の「自然環境保全論」実習を1泊2日で行いました。
 1日目はアイスブレークの後、「吉野川源流−水源地の森」で源流の自然を学びました。
 2日目は、上谷地区で地元の人の暮らしを聞き取りしながらの散策や、柏木地区で地元の方々に指導していただいてのマキ割体験、樹齢約300年のご神木のようなスギが立ち並ぶ人工林の見学などを行いました。昼食には、吉野地方の民俗食「茶がゆ」を地元で採れた野菜で作った漬け物などを肴に、料理旅館朝日館でいただき、どっぷりと山村の暮らしを体験しました。
11/19(金) “環境貢献先進企業”を川上村に招いて行う学習会
≪第1弾≫シャボン玉石けん株式会社
  「健康な体ときれいな水を守る」〜環境問題と無添加石けんについて〜
 川上村では、昨年「環境基本条例」を制定、さらに現在「環境基本計画」の策定を進め、水源地の村にふさわしい取り組みを行っていこうとしています。「環境」というと難しそうに聞こえますが、大切なことは、みんなで考えて、みんなで行動することだと思います。ずは身の回りのことについて、楽しく学びながら、できることから実践するきっかけをご提供することを目的にみなさんといっしょに、学び、体験できる勉強会や見学会などを開催することとしています。
 今回は、無添加にこだわるシャボン玉石けんさんの品質保証部の津田係長さんにはるばる北九州からお越しいただき合成洗剤などと比べ、無添加石けんがどれくらい身体や環境に対する負荷が少ないかをわかりやすくお話しをしていただきました。
 川上宣言で「下流にはいつもきれいな水を流します」と謳う川上村ですが、台所からの排水が直に川へと流れていくところが多いので今回のお話を聞かせていただき、いろいろと考えることがありました。
 当日は村内の主婦層をはじめ、流域市町村からも約40名にご参加いただきました。ありがとうございました。
 これからも、いろいろな学習会や、見学会などを企画したいと思いますので、ご希望がございましたら、お気軽にご連絡ください。
11/14(日) もりみず探検隊「川上村の巨樹に逢いにゆこう」
 川上村は紅葉真っ盛り、赤、橙、黄と色とりどりです。今回の巡った巨樹のなかでも、中奥のケヤキ、伯母谷のイチョウ、上谷のヤマザクラなどの紅葉は見応えがありました。青空だったらもっと良い写真が撮れたのになーと思いつつ…
11/13(日) 大学生のみなさんと聞きたい、山や森のはなし2
上下流交流いきいき流域プロジェクト事業(吉野・北山・十津川流域林業活性化センター)
 今年2月に大阪天満橋のオフィス街のビルの一室において同名の公開セミナーを開催したところ多くの高校生、大学生、そして先生や保護者の方々に参加をいただき、講師を務めていただいた森の名手・名人の杉本充さんのお話に聞き入りました。
 そこで、今度はせひ、実際に森に行って詳しい話を聞いてみようということになり今回の事業を実施、「川上村木匠塾」や「共存の森関西」のメンバーの大学生のほか源流人会や一般、そしてスタッフをあわせ15名での現地学習会となりました。
 川上村の4つの森を巡りました。
 @ 村が保全する原生林「水源地の森」
 A 原生林を伐採したあとの斜面保護対策「芽吹きの砦プロジェクト」
 B 300年生近くの人口美林
 C 手入れが進んでいない荒廃する人工林
 森と人のかかわりを考えるときに、いま森と水の源流館がイチオシの見学コースです。短時間でこの4つの森を巡れば一目瞭然!しかも杉本充さんと、松井淳さん(奈良教育大学)、辻谷館長という多彩な講師のお話で、これまで何度も川上村を訪れて森を見てきた学生さんたちにも、とても新鮮であり深く考える機会になったようです。
 プログラムの最後には、林業資料館(もくもく館)の座敷で、みんなで車座になり感じたこと、気づいたことなどを話し合いました。
小学校の体験学習
 今年もたくさんの小学生たちが森や水の学習のために森と水の源流館へ来てくれました。館内を見学したり、間伐材や端材を使って工作したり、自然観察したり、たくさん学べたでしょうか?森や水や川上村のことをたくさん知ってもらえたでしょうか?また別の日には、森と水の源流館が小学校へ行って出張教室もしました。
10/11(日) 風土記まつりにて
 下流から上流へ。吉野川紀の川ふれあいデーへ、和歌山県立紀伊風土記の丘の皆様が勾玉づくりを教えてきてくれました。今度は逆に上流から下流へ。森と水の源流館が風土記まつりへ行って、自然観察会とコケのしおりづくりをしました。次は中流へも行きたいなー。
9/25(土) 源流学の森づくり
 ハチが!スズメバチが!!!大変です、源流学の森の小屋をキイロスズメバチに占領されてしまいました。しかし、小屋には入れずとも、作業はできます。階段の手すりを架け替えたり、小屋までの道を補修したり。
9/22(水) 中秋の名月
 月見といえば兎と団子、ついでに秋の七草のヤマハギ、ススキ、クズ、カワラナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョも飾りました。秋の七草は春のそれと違って食べるためではなく、眺めて楽しむためのもだそうです。残念?
9/12(日) 第9回森守募金キャンペーン「吉野川紀の川ふれあいデー」
 まだまだ夏日という暑さの中、吉野川紀の川の流域から多くの皆様にご参加いただき、ありがとうございます。会場をぐるっと1周しますと、野菜や加工品の販売があったり、勾玉づくりやクラフトの体験コーナーがあったり、食べ物のブースがあったり、他にも展示などが色々あって楽しかったです。
夏休み がんばれ宿題!おまかせ自由研究!
 丸太切りしたり、小枝にお絵かきしたり、おし葉のしおりやスギ・ヒノキのキーホルダー・コースター・風鈴・写真立てや鉛筆立てや石の標本を作ったり、木の実で工作したり、お散歩しながら観察したり、観察ノートをまとめたり、宿題と思い出はできたでしょうか?
8/7(土) 吉野川紀の川しらべ隊「夏の虫をしらべよう」
 講師に伊藤ふくおさん(昆虫生態写真家)、朝倉和紀さん(環境省吉野自然保護官事務所アクティブレンジャー)らを迎え、川上村の夏の虫を観察しました。虫を追いかけるだけでなく、仕込んでおいたトラップなどもまわり、たくさんの虫を観察しました。将来の昆虫ハカセがこの中から生まれるかな?
7/19(祝) 第9回森と水のワークショップ
 源流の水は冷たくて気持ちいいよりも心臓が止まるかと思うほどです。しかし、流れに立ち向かって進むのはかなり疲れます。濡れていて気づかなかっただけで汗もいっぱいかいたのではないでしょうか。
7/10(土) 源流学の森づくり
 2つめの芽吹きの砦が完成。日差しはそれほど強くなかったのですが、無風のため、暑かったです。午前中で作業を終え、午後は源流学の森を散策しました。源流学の森は二次林なので、水源地の森とはまた違う雰囲気です。
7/4(日) 第19回いろりばた教室「東熊野街道ウォーク」
 昔の人はすごい、車は便利、正直な感想です。伯母谷から柏木まで車ならあっという間の距離も当時の街道を歩くとなかなか遠いです。熊野から魚を運んでくるのはさぞ重かったことでしょう。疲れたので最後に朝日館でいっぷくです。
7/3(土) 水源地の森ツアー
 天気ばかりはどうにもできません。雨天のため、匠の聚、山幸彦のもくもく館、不洞窟、コアジサイ群生地などを巡るツアーに変更させていただきました。次こそは水源地の森へ行くぞーっ!
6/19(土) もりみず探検隊「源流のほたるの夕べ」
 梅雨らしい蒸し暑さと生憎の曇り空。さて、ホタルは見られるのでしょうか?川上村東川の中井渓谷へ着くと同時にまさかの、否、不安的中の雨!合間を見て外で千本づきをしましたが、途中で再びの雨!皆様びしょ濡れになってしまいました。申し訳ありません。ついでなので、アマゴつかみ捕りでもっと濡れてください。そして、捕れたてのアマゴを焼く火で濡れた服を乾かしてください。ちょっと香ばしいかもしれませんが…。お待ちかねのホタルは1、2、3、4、5、・・・、昨年の台風の影響か少ない気がしないでもないような?淡い光を数えているうちにもう帰る時間となりました。帰り道でシカが1、2、3、4、5、・・・、いっぱいいました。
6/6(日) もりみず探検隊「後南朝ゆかりの金剛寺を歩く」
 川上村東川からスタートし、自天王の祖父、実仁親王の墓所と伝わる住吉神社を見学したあと、自天王を葬った金剛寺や、550年前に朝拝式が行われた御座磧などを見学しました。昔の朝拝式の様子や後南朝ゆかりの詩吟を聞いたり、柏木の朝日館でシカやアマゴ、山菜など郷土の食材を使ったお弁当を味わったり、歴史は奥が深いです。
5/22(土) 吉野川紀の川しらべ隊「野鳥をしらべよう」
 日本野鳥の会奈良支部より上山義之さんと松尾弘隆さんとを講師にお招きし、一緒に川上村の沢沿いに棲む鳥たちを探しました。耳をすませば、目をこらせば、何が見つかるかな?この日は国連の定める「国際生物多様性の日」ということで、約20種の野鳥の他に、爬虫類、両生類、それに植物もたくさん調べることができました。
5/16(日) 吉野川紀の川源流まつり
 吉野川紀の川源流まつりでの川辺の運動会の様子です。昔、吉野川の川原で地域の人々が集まって行われていような運動会を大滝ダムの堤頂で開催しました。ラグビーボールを追いかけたり、風船を割ったり、小麦粉の中の飴を探したり、老若男女楽しんでいただけたでしょうか?
5/8(土) 源流学の森づくり
 今年の目標は芽吹きの砦作戦、つまり木柵をつけることです。まず1つ完成!これからどんどん増やして、何十年後か何百年後か、伐採跡がもとどおりになるといいな。
森と水の源流館パンフレット特別版
 川上中学校の生徒さんたちから、手作りの森と水の源流館パンフレットをいただきました。小学6年生の時に作ったそうです。これはさっそく飾らねば!
4/25(日) 水源地の森ツアー
 前日までの寒さが嘘みたいないい天気!まさにお出かけ日和です。人工林の中を通り、水源地の森の沢沿いを進み、最後に明神滝を見て帰りました。森の木を伐ってしまうとどうなるか、天然林の場合は?人工林の場合は?水源地の森ツアーはただ森を歩くだけではありません。楽しみながら学ぶこともできるのです。
4/10(土)〜11(日) 源流学の森指導者講習
 源流人会から新たに指導者たちが誕生しました。さて、新しい先生達はどんな森をつくるのでしょう?楽しみです。