ありがとうのページ (令和3年度 2021年4月~2022年3月)
11/3(祝) 水源地の森ツアー
 木々が色づき、すっかり秋も深まった水源地の森では生き物達が冬支度を始めており、川底にはアマゴが産卵した跡、切り株の上にはムササビがヒノキやスギの実を食べた跡が沢山残されていました。姿は見えないけれど、生きものの痕跡を探すこともフィールドワークの醍醐味の一つです。参加者の皆にもツクバネガシのドングリやホオノキの落ち葉、トチノキの樹皮、チャワンタケの仲間など、お気に入りのものを探してきていただきました。帰り道、昆虫や微生物によってスケルトンリーフにされた落ち葉を見つけましたが、次回のお楽しみに残しておきます。
10/2(土) 吉野川紀の川しらべ隊「キノコをしらべよう」
 関西菌類談話会の丸山健一郎先生をお招きして、6名の参加者(大人3名、子供3名)で蜻蛉の滝周辺のキノコを観察、記録しました。キノコ好きな子供たちがたくさんのキノコを見つけてくれたおかげで、22種類のキノコを観察できました。途中、大きなニホンヒキガエルにも出会いました。また、キノコか地衣類かで最近まで問題になっていて、現在は地衣類として扱われている希少なシラウオタケも発見しました。青空の下、顕微鏡でのキノコの観察も行いました。講師の丸山先生、参加者のみなさんありがとうございました。
結果
場所 川上村西河 蜻蛉の滝周辺
観察した生物 【キノコ】22種
アキヤマタケ、ウヒラタケ、エリマキツチグリ、オオゴムタケ、オニタケ、キイボカサタケ、キツネノカラカサ属の一種、コガサタケ、コンイロイッポンシメジ近縁種、スギエダタケ、ダイダイタケ、チチタケ、ツガサルノコシカケ、テングタケの一種、トガリツキミタケ、ニオイベニタケ、ニッケイタケ、ネンドタケ、ヒメコンイロイッポンシメジ、フジウスタケ ベニナギナタタケ、モエギビョウタケ
【地衣類】シラウオタケ
【両生類】ニホンヒキガエル
9/25(土) 源流学の森づくり特別編~吉野林業の今を学ぶ~
 新型コロナウイルスの感染拡大が続いたため、フィールドでの見学などは実施せず、オンラインにて15人の参加者で実施しました。最初に木村より川上村の民俗文化や生物多様性に林業が大きく関わっていることを紹介した後、上田一仁さん(一般社団法人吉野かわかみ社中)に吉野林業の特徴と川上村としての取り組みを、谷茂則さん(谷林業株式会社)に山林所有者としての林業の取り組みを、平岩直一さん(一般社団法人大和森林管理協会)に若手林業家として、仕事の中で感じることをそれぞれの話題提供いただき、最後に参加者も交えての全体討論を行いました。討論の中では社会情勢の変化の中、過去の林業の形態で経済的に回すのが難しくなっていて、森林の価値をいかに知っていただいてお金に変えていくかというような多角的な目で森を再評価しようなどの意見が出ました。終了後に参加者同士の交流も生まれて、次へのつながりもできたようです。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
7~8月 夏休み宿題おうえん
 小学生を主な対象に夏休みの宿題や自由研究に役立つワークショップをいくつか開催しました。ご参加いただきまして誠にありがとうございます。「シュロの棒たわしづくり」では、シュロの木の皮の繊維を束ねてたわしを作りました。カップの茶渋を洗うときなど洗剤を使わなくても汚れが落ちるのでぜひ家で使ってください。虫とり網を片手に「お散歩自然観察」に参加されたお友達もたくさんいました。「植物標本づくり体験」や「木の端材アート」など、かなり凝った仕上がりになっていたようです。身近な物で代用できるものもあるので作った時はどうぞ当館に教えてください。
6~8月 企画展「川上村の外来生物」
 令和2年度に川上村における特定外来生物指定植物分布調査を実施しました。その報告と併せて、主に川上村や奈良県に生息・生育する外来生物を紹介し、外来生物がなぜ問題になるのか、どのような問題があるのかなどを標本やパネルを使って紹介しました。外来種だけでなく、在来種の問題もあることを紹介し、人間と生き物との関係性の大切さに気付いてもらえればと企画しました。展示には多くの諸機関、個人の協力をいただきました。また、ご来場の皆様から、感想やご意見をいただくこともありました。ありがとうございます。
7/31(土) 吉野川紀の川しらべ隊「水生生物をしらべよう」
 講師に谷幸三先生、アシスタントに谷桂子先生をお迎えし、水生生物を調べました。午前の部、午後の部ともに16人の参加者でした。谷先生より川の見方や観察のポイント、水生生物の採集方法などを教えてもらった後、実際に川に入って水生生物を採集しました。採集した生き物については、谷先生が調べてホワイトボードに記入していきます。その結果、午前午後あわせて、きれいな水に生息する生物16種、ややきれいな水に生息する生物7種、よごれた水に生息する生物3種、とてもよごれた水に生息する生物1種が確認されました。音無川の水質判定として、昨年度から引き続き、生物指標からはきれいな水からややきれいな水に分類されることがわかりました。後半は生き物と水の楽しい学習会を行いました。ご参加のみなさまありがとうございました。
結果 <午前> <午後>
河川名 (調査地点) 音無川 (蜻蛉の滝 あきつの小野スポーツ公園内、あきつ橋付近)
時刻 10:00~11:00 13:00~14:30
天候
水温/気温 25.0℃/32.0℃ (10:30時点) 25.0℃/32.0℃ (???時点)
調査地点のまわり 渓谷
川岸の状態 右岸:護岸 左岸:スギ林
川幅 8~10m
調査場所 瀬、岸寄り
川底の状態 砂・石
流れの速さ 速い
濁り
臭い
ゴミ
きれいな水にすむ生き物 16種
【両生類】カジカガエル(成体・幼体)
【魚類】カワヨシノボリ
【甲殻類】サワガニ・ニッポンヨコエビ
【水生昆虫】フタスジモンカゲロウ・モンキマメゲンゴロウ・オナガミズスマシ・ナベブタムシ・オオクラカケカワゲラ・ヒゲナガカワトビケラ・シロタニガワカゲロウ・オジロサナエ・ミヤマカワトンボ・コカクツツトビケラ・アサヒナカワトンボ
ややきれいな水にすむ生き物 7種
【貝類】カワニナ
【水生昆虫】・コシボソヤンマ・タイリククロスジヘビトンボ・ダビドサナエ・クロスジヘビトンボ・オオアメンボ・コヤマトンボ
汚れた水にすむ生き物 3種
【魚類】カワムツ
【水生昆虫】シロフアブ・コオニヤンマ
とても汚れた水にすむ生き物 1種
【水生昆虫】セスジユスリカ
目につく生き物 【植物】クサギの花・タケニグサ
【昆虫】アブラゼミ(抜殻・鳴声)・ルリセンチコガネ・コオニヤンマ・セグロアシナガバチ・ヒグラシ・ツクツクボウシ
7/17(土) 吉野川紀の川しらべ隊「カマキリをしらべよう」
 匠の聚に生息するカマキリの種類と個体数を調べました。大阪府立大学院生でムネアカハラビロカマキリを研究している井岡来斗さん教えてもらい、樹木や下草の葉などカマキリが潜んでいそうな場所を見つけると我先にと駆け寄ってカマキリを探していました。自分が見つけたカマキリを持って帰って飼育したいという意見が多く聞かれましたが、外来種が何故問題になっているのか、カマキリの飼育がどれほど大変なのかを井岡さんかた聞いた子ども達は、名残惜しそうにカマキリを逃がしてくれました。炎天下の中、楽しく採集を学び、ルールを守ってくださった参加者の皆様、ありがとうございました。
結果
場所 川上村東川 匠の聚
観察した生物 ムネアカハラビロカマキリ 幼虫(10) 卵(1)
6/12(日) 源流学教室~源流学の教科書を作る~
 源流をとおして人と自然の役割について考え、行動し、その体験の中から一人一人が答えを見出していく「源流学」を進めています。「源流学」を一般の方にもわかりやすくまとめてみようと、講師に奈良教育大学の河本先生をお迎えし、源流人会会員、村民、移住者の方々らと、源流学の教科書を作ってみました。河本先生からは地理学×川上村をテーマにお話しいただき、その後で「源流学」について考えるグループワークを実施しました。皆様から貴重なご意見をたくさんいただいたのですが、残念ながら教科書にはまとまらず、試しにオンラインで続きをしてみようということになりました。今回、朝日館さんで会場をお借りしました。昼食も「源流学」の教材になればと、川上村にこだわったお料理をお出しいただきました。皆様、ご参加ありがとうございました。
6/5(土) 未来への風景づくり見本園草刈りボランティア
 奈良県、和歌山県から12人の参加者が集まってくださり、作業を行いました。白屋地区は、大滝ダム建設時の試験湛水の際、地滑りが発生し、全戸移転した集落跡地です。現在はかつてこの地にあった、人の暮らしのぬくもりを、植栽による景観づくりをとおして再生する未来への風景づくりというプロジェクトが川上村と企業・団体とのパートナーシップで進められています。今回は森と水の源流館が管理する一区画の草刈りと白屋地区の自然観察を行い、併せて侵略的な外来種の駆除を実施しました。参加者のみなさんからは、「外来種について知る良い機会になった」「環境保全というテーマで一緒に活動できたこと、何より交流できたことがうれしかった」などの感想をいただきました。ご参加のみなさま、ありがとうございました。
4/25(日) 水源地の森ツアー
 今年最初の水源地の森ツアーを開催しました。昨年に引き続き、人数を絞っての実施となりましたが、少人数だからこそ水源地の森をしっかり感じてもらえるよう、参加者の方々に「グっときたもの」を探してもらって共有しました。各々が感じられた水源地の森の魅力をスタッフが教えていただきました。