いきもの標本づくり
目指せ!植物マスター
 基本的な植物標本作りを実践してみよう。標本作りは生き物を研究するための基礎です。作った標本のデータを整理すれば、様々な研究に役立ちます。また、調べた生き物のことをより深く知るための教材にもなります。  下記の方法は「植物おしば標本のつくりかた」にまとめてあります。
植物標本づくりに準備するもの
[採集道具]
□大きいビニール袋
□剪定用はさみ…植物を切るため
□根掘り(小型のスコップ)
□新聞紙
□ティシュー・水…採集した植物が枯れないように湿らせるため
□植物図鑑
□カメラ
□筆記用具
[標本作成]
□段ボール
□厚紙…台にするため、画用紙やケント紙でもよい
□細く切った紙
□紙…標本ラベルを作るため
□防虫剤…衣類用でよい
□植物図鑑
□ピンセット
植物を採集しよう!
[1.植物を採ろう]
・植物を採る前に、どのような環境に生えているのか観察して記録します。明るいところ、暗いところ、町の中、山の中、川の近くなど、場所によって生えている植物が違います。図鑑で名前が分かれば、一緒に記録します
・小さな草は根掘りなどを使って根ごと採集します。無理矢理に採集する必要はありません。根は水で洗って綺麗にします。1mを超える様な大きな草は先を40〜80cmくらい切り取ります。花が咲いているもの、実がついているものなどを選びます
・木は枝先を30〜40cmくらい切り取ります
・シダ植物は根本に種類ごとの特徴の出るものが多いので、根のきわまで必ず採集します。 ・採集した植物は大きなビニール袋に入れて持ち帰ります。ビニール袋は予め湿らせた新聞紙を入れておきます。根は水で濡らしたティシューを巻いておきます。何種類も採集する時は、植物と生えている場所をカメラで撮影して記録するかメモしておきます
[2.押葉にしよう]
・採集した植物は図鑑で名前を調べて新聞紙に挟みます。大きなものは折り返すか、新聞紙の大きさに合わせて切り分けてもかまいません。名前の分からないものは後で調べます。博物館などで植物に詳しい専門家に質問してください
・植物を挟んだ新聞紙を、さらに水分を吸収させるために新聞紙で挟みます
・約3時間後に、水分を吸収させるための新聞紙を取り替えます。この時に、葉が折れたり、変な形になったり、重なっていたりしていれば、形を整えます
・水分を吸収させるための新聞紙は毎日取り換え、2〜3週間待ちます。乾燥してくれば2〜3日に1度でも良いですが、こまめに取り換えたほうが花や葉の色がきれいに残ります
[3.標本ラベルを作る]
・標本にするためには、採集した植物の情報を書いた紙、ラベルが必要です
・ラベルには次の内容を書き込みます。@植物の名前 A採集場所 B採集場所の標高・環境(分かる範囲で) C採集年月日 D採集した人の名前
・採集者の名前のあとに番号をつけておくと、後で整理するときに便利です。1度使った番号は2度と使わないようにします
・採集場所はふり仮名やローマ字などを一緒に書いておくと、難しい地名でも読みかたが誰にでもわかるようにできます
※左のラベル用紙をダウンロードして印刷して使うこともできます
[4.台紙に貼りつけよう]
・標本を固定するための貼紙を作ります。貼紙は上質紙や障子紙など丈夫なものが良いです。幅5mmほどに細長く切ります
・台紙の上に押葉を置きます。右下または左下にラベルを貼ります
・貼紙にのりをつけ、まず、茎の部分に巻き付けるようにしっかりと台紙に貼り付けます。太い部分は何度も繰り返して紙を補強します
・次に押葉が動かないように何カ所かを貼紙で固定します
・花は貼紙で固定しないでください
・合成ノリやセロハンテープは時間が経つと剥がれてしまうことがあるので、アラビアのりかデンプンを使います
・種や花などが落ちてしまった時は、紙に包んで台紙に貼ります
[気をつけること]
・花壇や植木鉢などで人が育てているものを勝手に採らないでください
・国立公園など自然を保護するために採集禁止の場所、社寺などで森を守っているところでは採らないでください
・崖や池など危ないことろに行かないでください
・不必要にたくさん採らないでください
・植物を触る時、棘のあるものは十分注意して採集してください
・ウルシの仲間、イラクサなど触るとかぶれる、刺激のある植物に注意してください。帽子、長袖・長ズボンで肌の露出を避けるようにしてください)
・野山には危険な生き物がいます。マムシやヤマカガシなどの毒蛇、スズメバチ、ダニなどには注意してください
標本を保管しよう!
・作った標本はビニール袋などにまとめて入れ、防虫剤を入れておきます。防虫剤は1年ごとに新しいものと交換します
・ラベルに情報がきちんと書いてある標本は博物館などに寄贈すると半永久的に寄贈してくれるところがありますが、ラベルのないものは受け入れてくれません