芽吹きの砦プロジェクト
森守募金で「芽吹きの砦プロジェクト」を開始
 芽吹きの砦とは、土砂流出防止木柵の設置のことです。
 川上村では、吉野川源流部、三之公地区において手つかずのままの原生林「水源地の森」を740haにわたり保全しています。 しかしこの原生林の周辺では、20年ちかく前から同じような森であったところが、パルプ材として伐採が進みました。 その後は、そこでも自然に雑木の二次林として再生しているのですが雨により土砂が崩れ、斜面崩壊が進んでいる箇所が多く見られます。 崩れた土砂は、河川に流れ込み、どんどんと河床を上げ今ではまるで下流部のように浅く広い川原ができています。 それを防止すべく、崩壊斜面に木柵を設置し、土留めを行いそこに新たな雑木が根付きやすくする環境をつくっています。 見た目が山城の砦のように見えること、そこに新たな木々が息づいてほしいことを「芽吹きの砦」というネーミングに込めました。 この木柵設置には、吉野杉の間伐材を使い、人工林の循環促進にも寄与したいと思います。 また設置工事は、川上村の山仕事の経験者たちによって行ってもらうことで森林雇用の創出にもつながっていけばと考えています。 このプロジェクトの費用には、森と水の源流館が呼びかける「森守募金」をあてていますが募金による設置とは別に、このたび、総延長140mという規模で「森林環境保全促進和歌山市議会議員連盟」の寄贈によって設置されました。 紀の川の最河口部の自治体の議員(市民)のみなさまの志によって具体に源流の水源環境を向上する行動を支えていただけているということは「水源地の村」としては、とてもありがたく、勇気づけられあらためて「つながり」を感じています。 これからも、このプロジェクトへの協力を、流域をはじめさまざまな団体や企業に対して呼びかけていきたいと考えています。
芽吹きの砦プロジェクト要項はこちらよりダウンロードできます⇒(393KB)
森守募金の砦 (平成19・21年度)
森林環境保全促進和歌山市議会議員連盟の砦 (平成19・21年度)