ありがとうのページ (平成30年度 2018年4月〜2019年3月)
1/26(土) 源流のつどい「御船の滝氷瀑ツアー」
 今年はおおむね暖冬でしたが、この日は大変な雪でした。気づけばどんどん気温も下がり、厳しい一日となりました。井氷鹿の里では、お母さんの作ってくださった団子汁、アマゴやシカ肉のバーベキューなどの温かさが身に沁みます。最後は、恒例のビンゴ大会で楽しみました。ご参加の皆様、ボランティアでお手伝いいただいた村民の皆様、源流人会の皆様、ありがとうございました。
1月 門杉
 1月15日(火)まで、松飾りの「門松」ではなく、吉野杉の密な年輪にあやかり、濃密な一年になるようにとの願いを込めて吉野杉を用いた高さ約3mの「門杉」を森と水の源流館入り口に展示しています。本年は縁起虫(カマキリ:希望 トンボ:勝利 ハンミョウ:達成 テントウムシ:幸運 ハチ:繁栄 バッタ:飛躍)を飾っています。
12月 クリスマスイルミネーション 昼でも観られる 「モリナリエ」
 12月25日(火)まで、あらゆる生命の源となる水がはじまる森のせせらぎがまるで宝石箱のようにきらめきます。真冬も暖かい「水源地の森」に浮かぶ幻想的なイルミネーションを昼間からお楽しみいただけます。
(C) Katsuhiko Tujimoto Photo
11/23(祝) 源流学の森づくり
 前回に引き続き人工林の間伐作業を少し体験していただきました。これまでに伐採したスギ・ヒノキを適当な長さに小切って、土留めを設置し、林内歩道を整備し、足場の安全を確保してから木を伐っていきます。近畿地方に木枯らし一号の吹いた翌日、昼食の熱々のおかい(茶粥)は最高です。
11/16(金) 源流の日記念授業
※源流の日とは、平成23年11月16日に開催された「第34回全国豊かな海づくり大会」を記念し、条例で制定されました。大会テーマの「豊かなる 森が育む 川と海」は、川上村が取り組んできた水源地の村づくりであり、この思いを後世へと伝え続けるとともに、行事会場となったエリアを展望することができる広場のライトアップなど様々な事業を行っています。
 源流の日を記念して、吉野川紀の川でつながる和歌山から県立自然博物館の楫先生と松野先生にお越しいただき、やまぶき保育園、川上小中学校の皆様をご招待して、出張授業をしていただきました。海の生き物に触れたり、海と森のつながりを詳しく学んだりする一日となりました。
11/9(金)〜10(土) 関西電力労働組合森林ボランティア
 今年は相次ぐ台風の被害のため、本業での電気設備等の復旧作業が管区内でいまだ続く忙しい中、本店地区と大阪南地区本部から21名の方が川上村へボランティアにお越しくださいました。しかし、台風などの影響により、「関労かわかみの森」での作業はかないませんでしたが、1日目は伯母谷区にて、側溝に溜まった落ち葉や泥をかき出し、崩れた歩道などの整備をしました。2日目は森林の役割を学びながら、人工林の間伐を行いました。
9/22(土) TOYOTA SOCIAL FES!!
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents 〜吉野川環境保全プログラム〜きれいな吉野川を未来に残そう 第2回
共催:奈良新聞社 協賛:TOYOTA

 蜻蛉の滝周辺で自然観察のはずが、想定以上の雨のため、森と水の源流館の中で生き物のお話をすることになりました。あいにくの天気にも関わらず、川上村へお越しいただき、また熱心に話を聞いていただきありがとうございます。
9月 お散歩de自然観察(杉の湯宿泊者様限定ツアー)
 ホテル杉の湯と森と水の源流館の間の遊歩道は魅力がいっぱいです。短い距離ですが、四季折々の花や珍しい虫にも出会えます。ホテル杉の湯にお泊りいただいた方とぶらりお散歩しながら自然観察をしました。大滝ダムの成り立ちや、丹生川上神社上社の歴史、川上村の郷土料理など、皆様が興味を持たれていることもお話しましたので、私たちガイドにとっても良い勉強の機会になりました。
9/8(土) 源流のつどい「川上村の巨樹めぐり」
 日本最古の人工林「歴史の証人」の樹齢約400年の吉野杉をはじめ、柏木のイチョウや金剛寺のケヤキなど、村内に残る巨樹を巡りました。最後に訪ねた料理旅館の朝日館では、トチノキの実ともち米とを混ぜてついたとち餅入りのぜんざいと、女将さんのご厚意でさらに特別に柚子餅もいただきました。巨樹を手掛かりに、川上村の民俗と木(自然)とのつながりを参加者のみなさんに感じていただけた一日になったと思います。このツアーだけでは巨樹を全て巡ることはできませんので写真展で紹介しました。
8/25(土) 源流学の森づくり・山野草の里づくり交流会
 山野草の里づくりの会と源流学の森づくりの交流事業として、川上村から桜井市へ、蕎麦の種まきを手伝いに出かけました。草を刈り、土を耕し、石を取り除き、畝を作り、ようやく蕎麦の種をまけます。天気予報を裏切る暑さの中、協力して作業しました。山野草の里も源流館の森も人手不足のため、最低限の保全作業しかできないこともあります。例えば、草刈りはするけれども、刈った草を運ぶ手間がかけられず、堆肥を作れません。もっと多くの方々にご協力いただけると嬉しいです。昼食は、それぞれが持ち寄った美味しいものや採れたての野菜をいただきながら、参加者同士が交流する場となりました。
夏休み 川上遊水フェスタ
 川上村内の各施設・団体が協力して夏休みの思い出づくりや宿題を応援する、かわかみ遊水フェスタ、当館でも自然観察やミニジオラマづくり、木工クラフト、アート講座などのワークショップ、カエルやバッタなどの帽子を被る生き物なりきり体験を開催しました。この見学や体験をとおして自然に親しんでもらえたでしょうか?
8/4(土) 吉野川紀の川しらべ隊「水生生物をしらべよう」
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents 〜吉野川環境保全プログラム〜きれいな吉野川を未来に残そう 第1回
共催:奈良新聞社 協賛:TOYOTA

 吉野川支流の音無川で水生生物を採集・観察し、講師の谷幸三先生による講評と環境学習を行いました。ヘビトンボの幼虫やコオニヤンマの幼虫などたくさんの水生昆虫が観察と、川を守るために生活の中で心がけることも学ぶことができました。ご参加の方々、ボランティアでご協力いただいた奈良トヨタ自動車、トヨタカローラ奈良、トヨタ部品奈良共販、奈良トヨペット、ネッツトヨタ奈良、および源流人会の皆様、ありがとうございました。
結果 <午前> <午後>
河川名 (調査地点) 音無川 (蜻蛉の滝・あきつ橋)
時刻 10:25〜10:50 13:55〜14:20
天候
水温/気温 24.0℃/35.0℃ (10:30時点) 24.0℃/33.0℃ (14:00時点)
調査地点のまわり 渓谷
川岸の状態 右岸:護岸 左岸:護岸
川幅 5m
調査場所 平瀬・淵
川底の状態 小石・砂
流れの速さ 緩やか
水深 10〜30cm
濁り
ゴミ
きれいな水にすむ生き物 10種
ヒゲナガカワトビケラ(10)・カミムラカワゲラ(2)・ニンギョウトビケラ(2)・フタスジモンカゲロウ(1)・オジロサナエ(1)・クロサナエ(3)・モンキマメゲンゴロウ(1)・ミヤマカワトンボ(1)・ヘビトンボ(5)・ミルンヤンマ(1)・ナベブタムシ(1)・サワガニ(5)・カワヨシノボリ(多)・カジカガエル(成体・幼体、多)・ニッポンヨコエビ(3)
ややきれいな水にすむ生き物 10種
コオニヤンマ(5)・オニヤンマ(1)・ヤマトクロスジヘビトンボ(3)・アサヒナカワトンボ(1)・シロタニガワカゲロウ(1)・ダビドサナエ(2)・シロフアブ(1)・カワニナ(多)・カワムツ(多)・アブラハヤ(5)
汚れた水にすむ生き物 0種

とても汚れた水にすむ生き物 1種
ガガンボ(幼虫)
目につく生き物 サクラ・イロハモミジ・スギ・ヒノキ・タケニグサ・ヨウシュヤマゴボウ・シオカラトンボ(成虫)・コオニヤンマ(成虫)・アキアカネ(成虫)・オニヤンマ・オオシオカラトンボ・アブラゼミ・キタキチョウ・ヤマトシジ・ミベニシジミ・ウシアブ・ルリセンチコガネ
7/21(土) 源流学の森づくり・山野草の里づくり交流会
共催:NPO法人山野草の里づくりの会
後援:環境省近畿地方環境事務所、奈良県景観・自然環境課、川上村

 源流学の森づくりと山野草の里づくりの会の交流事業として、ゴイシツバメシジミの観察会を実施しました。ゴイシツバメシジミは奈良県(川上村)、熊本県、宮崎県に生息するシジミチョウ科のチョウで、国の天然記念物、環境省レッドリストでは、もっとも絶滅リスクが高い絶滅危惧TA類、種の保存法による国内特定希少野生動植物(トキやコウノトリと同じ扱い)に指定されています。奈良県、宮崎県では近年確認できなくなっています。減少の主な要因は悪質なマニアや業者による違法な採集です。川上村では、平成9年に策定された保護増殖事業計画(文部科学省、農林水産省、環境省)に基づき、生息状況等の把握・モニタリングなどの調査が実施されてきました。今回の調査では、ゴイシツバメシジミを見つけることはできませんでしたが、そのほかにも貴重な生き物が生育・生息していることがわかりました。一般の方々が参加することで、保全に向けての取り組みが加速していくことを期待したいと思います。
7/16(祝) 奈良県山の日川の日・山もりてんこ森
 海のない奈良県では「山の日」が制定される前から、7月の第3月曜日が「山の日・川の日」です。山と川の恵みに感謝する気持ちを持ち続けてもらうための普及啓発イベントの一つとして、森と水の源流館でも木工クラフト体験や自然観察などを行いました。山も川も、意外と身近に感じられたでしょうか。とても暑い日だったので、地球温暖化を防いでくれる森の大切さをしみじみと感じながら、移動スーパー「かわかみらいふ号」で販売していたジュースで一息つきました。
7/1(日) 水源地の森ツアー
 少しだけ雨が降ってコケの緑が美しい水源地の森を参加者の皆様と楽しみました。コケの他に、昆虫や植物などを中心に観察しました。森の中にはどんどん新しい生命が生まれています。命を育む水源地の森を大切に思う仲間がまた増えました。
6/2(土) 未来への風景づくり見本園草刈り体験
 すばらしい天候の中、8人のボランティアさんと一緒に草刈りを行いました。午後からは自然観察へ。昆虫や植物を中心に観察し、白屋の自然と人の関係を学びました。暑い一日でしたが、参加者のみなさんと力を合わせて白屋の景観を守る活動ができました。ご参加のみなさま、ありがとうございました。
5/27(日) 森守募金キャンペーン/おはなしカーニバル
 いつも森守募金にご協力いただきましてありがとうございます。この日はおはなしカーニバルにご来場された方に募金へのご協力を呼びかけさせていただきました。素敵なコンサートの他にワークショップや手作り雑貨、美味しい食べ物の店もありとても楽しい一日でした。
5/6(日) 吉野川紀の川しらべ隊「吉野山のコケをしらべよう」
 天候にも恵まれて、参加者のみなさんと、吉野駅から七曲りの坂までのコケを観察しました。樹木に生えるコケによって、大気汚染の程度がわかることなども学びました。また、神社の手水鉢には吉野川源流の沢沿いで多く見られるアオハイゴケがたくさん生えて、きれいな水が流れていることもわかりました。ゆっくり、じっくり観察した結果、七曲りの坂の一曲がりもできずに時間が来てしまい、終了となってしまいました。
結果
場所 吉野町吉野山
観察した生物 24種
エゾスナゴケ・フルノコゴケ・サヤゴケ・コモチイトゴケ・カラヤスデゴケ・バガハシゴケ・ヒメシノブゴケ・オオトラノオゴケ・タマゴケ・コクシノハゴケ・ネズミノオゴケ・コハネゴケ・ミヤマサナダゴケ・ジャゴケ・アズマゼニゴケ・ヒロハツヤゴケ・アオハゴケ・チュウゴクネジクチゴケ・ハマキゴケ・フトリュウビゴケ・トヤマシノブゴケ・ナガヒツジゴケ・ナガバチヂレゴケ
5/3(祝) 源流学の森づくり
 明け方まで降り続いた雨もすっかり上がり、少し肌寒くはありましたが、絶好の作業日和になりました。一度伐採された自然の森を再び元気な森に戻すための取り組みがこの源流学の森づくりです。そして、作業拠点の山小屋や途中の林道などの修理には人工林の木も使っています。今回は参加者の皆様にその人工林の間伐作業を少し体験していただきました。伐った木を林内で乾燥させるために樹皮を剥くのですが、この作業が何よりも楽しそうでした。例年ならばまだ時期が早いところ、今年は温かかったせいか、つるんと。色々な形で森に親しんでいただければ嬉しいです。
4/28(土) 吉野川紀の川しらべ隊「野鳥と虫をしらべよう」
 森と水の源流館から丹生川上神社上社までの間を、講師の伊藤ふくお先生、笹野義一先生に教わりながら、野鳥や虫を中心にいろいろな生き物をじっくりと観察しました。野鳥の方では、オオルリやアカゲラが近くまで来ていて、鳴き声をじっくり聞くことができましたが、観察できるところまでやってきてくれなかったのが残念でしたが、川上村の中心部でもあるこの辺りにも、たくさんの生き物がくらしていることがよくわかりました。
結果
場所 川上村迫
観察した生物(鳥) 10種
イソヒヨドリ・ヒガラ・アカゲラ・オオルリ・トビ・ハシブトガラス・ウグイス・ツツドリ・ツバメ・イワツバメ
観察した生物(昆虫) 30種
コウチュウのなかま ヒメクロオトシブミ・オオセンチコガネ・ナミテントウ・ナナホシテントウ・コアオハナムグリ・アシナガオトシブミ
チョウのなかま テングチョウ・モンシロチョウ・クロアゲハ・コミスジ・ベニシジミ・アカタテハ・アサギマダラ・ヤマトシジミ・トラフシジミ・クロコノマチョウ・ムラサキシジミ・イカリモンガ
ハチのなかま クロヤマアリ・クロオオアリ・セグロアシナガバチ・ウマノオバチ・キムネクマバチ・ムモンホソアシナガバチ
カメムシのなかま チャバネアオカメムシ・クサギカメムシ・オオメナガカメムシ・ノコギリヒラタカメムシ・アカサシガメ
ハサミムシのなかま コブハサミムシ
4/22(日) 水源地の森ツアー
 今年度最初の水源地の森ツアー、快晴の春の森の風を感じながら散策し、スタッフが自然解説を行いました。ボランティアさんにも助けられて無事に終了です。トチノキの新緑が迫力満点でした。
4/21(土) 吉野川紀の川しらべ隊「ギフチョウをしらべよう」
協力:一般社団法人かわかみらいふ
 午前中は、川上村ふれあいセンターにおいて、昆虫生態写真家の伊藤ふくおさんによる川上村でのギフチョウをはじめとした、大切にしたい昆虫のお話をしていただきました。ギフチョウの貴重な標本も見せてもらいました。午後からは周辺で春の虫を観察しました。これからのギフチョウなど、大切な生き物の保全のための大切なことを学んだ1日となりました。
結果
場所 川上村北和田
観察した生物 25種
コウチュウのなかま シロテンハナムグリ・コアオハナムグリ・ルイスアシナガオトシブミ・アシナガオトシブミ・ヒメクロオトシブミ・オオセンチコガネ・ヒメアカホシテントウ
チョウのなかま ヤマトスジグロシロチョウ・スギタニルリシジミ・トラフシジミ・ヤマトシジミ・ベニシジミ・アカタテハ・モンシロチョウ・キタキチョウ・ツマキチョウ・コツバメ・テングチョウ・ルリタテハ
ハチのなかま キムネクマバチ・キイロスズメバチ・セグロアシナガバチ
カメムシのなかま クサギカメムシ・オオメナガカメムシ・チャバネアオカメムシ