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調査・研究

自然調査

水源地の森調査

水源地の森にはブナ、トチノキなど北日本に多い植物や、ヒメシャラ、ヤハズアジサイ、トガサワラなどのソハヤキ要素、樹木に垂れさがるキヨスミイトゴケなど亜熱帯性の植物までが混在する紀伊半島中南部特有の原生的な自然環境が残されています。急峻な地形に巨樹が多く生育し、空中湿度が高く、着生植物が多く見られることが特徴です。このような環境は近畿地方を見渡しても他にはなく、極めて貴重な自然の財産といえます。水源地の森では植物が383種、昆虫類が649種確認されています。ぞれ県内で確認された種の約10%に相当します。これらの動植物を保全するための基礎調査として平成14年度から継続して水源地の森の調査を実施しています。

下層植生調査

水源地の森が天然更新をしていくには次世代の樹木が育たなければなりません。しかし、近年はニホンジカの食害の影響と考えられる下層植生が欠如している状況が各所で見られ、稚樹や実生等の次世代を担う樹木が消失しています。水源地の森を保全するため、4カ所にニホンジカの侵入を防ぐ防鹿柵を設置し、柵内と柵外の下層植生の状況を比較する定期調査を初夏と秋に実施し、回復状況の記録を行っています。

自然生態調査

川上村内や吉野川紀の川流域の自然生態を調査し、それぞれの視点で調査結果を比較することは、水源地の村の価値を高めることに繋がります。全戸移転となった集落、増えすぎたニホンジカ、間伐した村有林での動植物相の変化、村民の暮しを見守ってきた巨樹など、様々なテーマついてそれぞれの専門家に協力をもらい調査研究を行っています。

巨樹調査結果

白屋自然生態調査

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