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吉野川源流―水源地の森

川上村“水源地の村”の思い

水源地の森の経緯

1994年策定の第3次川上村総合計画において、川上村は吉野川源流の村として、その責任を積極的に果たしていくことを決意しました。1996年には「下流にはいつもきれいな水を流します」という思いのもと「川上宣言」を全国に発信しました。これらの具現化策として、吉野川最源流部の手つかずの天然林の保全に着手しました。山林所有者の協力もあり、村が購入・村有林化し、管理・保全しています。
当時、環境問題に対する意識は、社会全体としてもまだ低いなかで、こと取り組みは、例えば水道受益者や漁師といった下流主導によるものではなく、源流の村が自ら率先して、下流のために森の保全に取り組んだ極めて稀な事例として、新聞紙面に取り上げられるなど、世の中の注目を集めました。これは村民の理解があってこそ実現できたことです。

 

川上宣言

一、私たち川上は、かけがえのない水がつくられる場に暮らすものとして、下流にはいつもきれいな水を流します。
一、私たち川上は、自然と一体となった産業を育んで山と水を守り、都市にはない豊かな生活を築きます。
一、私たち川上は、都市や平野部の人たちにも、川上の豊かな自然の価値にふれあってもらえるような仕組みづくりに励みます。
一、私たち川上は、これから育つ子どもたちが、自然の生命の躍動にすなおに感動できるような場をつくります。
一、私たち川上は、川上における自然とのつきあいが、地球環境に対する人類の働きかけの、すばらしい見本になるよう努めます。

 

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