大滝ダム建設で全戸移転となった旧白屋地区では、風景や生態系を残していくため“未来への風景づくり”に取り組んでいます。当館もその1区画を見本園として管理しつつ、環境調査をしたり、外来種を駆除したり、ボランティアの方々にご協力いただきながらかかわってきました。午前は見本園から東屋にかけての草刈りと溝掃除を行いました。皆様のおかげで階段が見違えるほど綺麗になりました。午後はアメリカオニアザミとついでにシンジュ(ニワウルシ)とナルトサワギクをできる範囲で駆除しました。
村の方々からお借りした写真や資料をひとまずデータ化してあったものを少しずつ分析、整理しました。データなので大型モニターに写せば小さな部分もよく見えます。思いがけない発見などもあり、とても興味深い時間となりました。イベントとしては1回限りですが、参加者の皆様には引き続きご協力いただき、調査としては今後も予定しています。
少し早く訪れた春を感じることのできる水源地の森ツアーに10名のご参加をいただきました。河原でお昼ご飯を摂っていると、スギタニルリシジミやビロウドツリアブがせわしなく飛んでいました。木々が芽吹き始め、賑やかになり始めた水源地の森の様子や、本来なら下草が芽吹いて林床も賑やかになっているはずなのに、ニホンジカの影響で林床がむき出しになっていることや、後継樹が育っていない状況も見てもらいました。
吉野川紀の川しらべ隊初の年間通し企画にご参加いただきありがとうございました。季節の移り変わりや場所の違いによって、見られる昆虫が変化することを感じてもらえたと思います。
近畿ESDコンソーシアム(奈良教育大学他)の事業として毎年実施するこのセミナー。6月から全5回の構成で取組んできました。水の恵み、川上村のこと、吉野川紀の川の連携ことなど、森と水の源流館からの素材提案から始まり先生方による小中学校の授業の研究と実践が進められました。その実践例の中から、本日は3名の先生と2件のビデオ報告がありました。森と水の源流館が学校の授業にお役に立っていることをご紹介するだけでなく会場とオンラインでご参加いただいた約40名の方をはじめ授業づくりにかかわった教育、行政、企業・・・多様なみなさまといっしょにESDの授業づくりによって、みんなで地域の課題解決に向かうことが実感できた時間でした。まさに「授業づくりで、地域と人がかがやき、つながる!」ですね。
詳細は、近畿ESDコンソーシアムのホームぺージ内の「森と水の源流館授業づくりセミナー」で紹介されています。