吉野川紀の川源流の伐採された森を元のような源流の森に戻そうというのが源流学の森づくりです。だんだんと木が大きく育ち、参加者の方々に作業いただくことが難しくなってきましたので、今回は人工林の伐採作業を見学することにしました。作業される方は手際よく伐採されていきますのであっという間に倒されますが、斜面の角度や木の重心、周囲の木の枝など1本1本全て違うため、日々勉強しながら経験を積んでいるというお話に一同感心するばかりです。ロープの結び方と投げ上げ方も教えてもらいました。昼食に特製ジビエ弁当を食べた後、実際に丸太を切る体験もしていただき、木に触れていただきつつ、森を保全すること、木を使うことなどのお話をしました。最後に見学に寄ったよく手入れされた人工林は圧巻です。皆様、ご参加いただきましてありがとうございました。
このところ雨が続いていたため天気予報が更新されるごとにはらはらしながら当日を迎えました。朝からよく晴れて大変蒸し暑い、ということはヤマビルの動きが活発でした。夏の名残のクサギやイワタバコの花も観察でき、源流の水の冷たさも体感でき、17名の参加者の皆様にはのんびりと過ごしていただけたのではないでしょうか。急に冷えた風が吹いてきたので予定を早め下山して帰る道すがら、バスに乗った後で激しく雨が降ってきました。山の天気は変わりやすいですね。
主催:奈良新聞社 共催:奈良県川上村・公益財団法人吉野川紀の川源流物語(森と水の源流館) 協賛:トヨタ自動車
川上村では山と川を守り、都市にはない豊かな生活を築いていくために、河川敷や山林周辺にて以下のことを「しないでください!」とお願いしています。①火気の使用 ②ゴミの放置 ③水をよごす行為 さて、夏休みにたくさんの人が訪れる蜻蛉の滝周辺ではいったいどうなっているのでしょうか。実際にゴミを拾って分析してみました。結果は下のリンクから見てください。参加者からは「誰かが1個捨てたら次の人もまあいいかとゴミが増える」「煙草や酒瓶は大人が捨てたゴミ」「目の届かないところにゴミが捨てられている」「有料化してもルールを守らない人は抜け穴を探す」「お互いに監視できる仕組みが必要」という意見がありました。このイベントは川上村地域づくりインターンシップの学生さんたちにもお手伝いいただきました。そして、いつも公園を掃除してくださっている地域の方々、皆様ありがとうございました。
ゴミの分析結果は>こちら
白い犬~Anjing Putih~さんによる吉野杉・桧のネックレスづくり、ツクルテウムテさんによるモビールづくり、根来山げんきの森倶楽部さんによ木のトンカチづくりやおもちゃの車づくり、和歌山県立自然博物館さんによるお散歩自然観察、和歌山県立紀伊風土記の丘さんによる勾玉づくり、山野草の里づくりの会さんによる紙玉鉄砲づくりやシュロバッタづくり、環境省吉野保護管事務所による国立公園のはなし、杉浦農園さんによる野菜の販売など、皆様のご協力のおかげで会場が賑わっていました。参加者さんも暑さや服が汚れることも気にされず夢中で取り組まれていました。出店者さんから新しいアイデアをいただいたり、意見交換したりできる機会にもなりましたので次はどうしようかなと考えています。
大滝ダム建設で全戸移転となった旧白屋地区では、風景や生態系を残していくため“未来への風景づくり”に取り組んでいます。当館もその1区画を見本園として管理しつつ、環境調査をしたり、外来種を駆除したり、ボランティアの方々にご協力いただきながらかかわってきました。午前は見本園から東屋にかけての草刈りと溝掃除を行いました。皆様のおかげで階段が見違えるほど綺麗になりました。午後はアメリカオニアザミとついでにシンジュ(ニワウルシ)とナルトサワギクをできる範囲で駆除しました。
村の方々からお借りした写真や資料をひとまずデータ化してあったものを少しずつ分析、整理しました。データなので大型モニターに写せば小さな部分もよく見えます。思いがけない発見などもあり、とても興味深い時間となりました。イベントとしては1回限りですが、参加者の皆様には引き続きご協力いただき、調査としては今後も予定しています。
少し早く訪れた春を感じることのできる水源地の森ツアーに10名のご参加をいただきました。河原でお昼ご飯を摂っていると、スギタニルリシジミやビロウドツリアブがせわしなく飛んでいました。木々が芽吹き始め、賑やかになり始めた水源地の森の様子や、本来なら下草が芽吹いて林床も賑やかになっているはずなのに、ニホンジカの影響で林床がむき出しになっていることや、後継樹が育っていない状況も見てもらいました。
吉野川紀の川しらべ隊初の年間通し企画にご参加いただきありがとうございました。季節の移り変わりや場所の違いによって、見られる昆虫が変化することを感じてもらえたと思います。
近畿ESDコンソーシアム(奈良教育大学他)の事業として毎年実施するこのセミナー。6月から全5回の構成で取組んできました。水の恵み、川上村のこと、吉野川紀の川の連携ことなど、森と水の源流館からの素材提案から始まり先生方による小中学校の授業の研究と実践が進められました。その実践例の中から、本日は3名の先生と2件のビデオ報告がありました。森と水の源流館が学校の授業にお役に立っていることをご紹介するだけでなく会場とオンラインでご参加いただいた約40名の方をはじめ授業づくりにかかわった教育、行政、企業・・・多様なみなさまといっしょにESDの授業づくりによって、みんなで地域の課題解決に向かうことが実感できた時間でした。まさに「授業づくりで、地域と人がかがやき、つながる!」ですね。
詳細は、近畿ESDコンソーシアムのホームぺージ内の「森と水の源流館授業づくりセミナー」で紹介されています。